枕の中に入ってい素材は、いろいろなものがあるようです。その素材によって、使い心地やお手入れなどの手間が変わります。
代表的なものとして、絹わた枕・羽毛枕・蕎麦殻枕・小豆枕・パイプ枕・ウレタン低反発枕・高反発のウレタン枕の7つを調べてまとめます。
1、絹綿枕
絹綿は、シルクとは違い糸にしないで、綿状のままのものです。
ふわふわと柔らかく、通気性や吸湿性放湿性も高く、天然素材ならではの良さがいっぱいの、最高の枕素材だといわれています。
絹綿枕の難点
絹綿は、水に弱いです。天然素材ですので、お手入れをしないと虫が発生する事もあります。自宅での洗濯は難しいので、クリーニング屋さんにお任せしましょう。
摩擦に弱いので、枕の中で絹わたどうしが擦れて、劣化していきやすい性質があります。
2、羽毛枕
古くから日本では、穀物素材などが使われる事が多かった枕だったのですが、戦後の高度経済成長に伴い、生活は欧米化が進み、敷布団からベッドの普及に伴い、羽毛枕が普及していきました。
敷布団→ベッド・穀物素材枕→羽毛枕というように、硬い質感の枕から、柔らかい質感や素材のものを好む人が増えたという事でもあります。
ふわふわして軽やかで柔らかい、柔らかいだけでなく適度な沈み込みがある丁度良い弾力を持ち、天然素材だからこその質感があります。
羽毛は、水鳥の羽根を洗浄消臭したものが使われます。本来、水鳥の体温を調整する為のものですから、とても通気性や保温性・吸湿放湿性に優れています。
冬は暖かく夏は涼しく、枕の素材としては最適といえます。
羽毛枕の難点
天然素材ですので、衛生面では気を付ける必要があります。アレルギー体質の方には合わない場合もあるでしょうし、匂いが苦手な方もいます。
洗濯は、自宅でもできますが、クリーニング屋さんに任せるのが無難でもあります。
品質が低いと、羽根の匂いが残っていたり、羽根の骨が突き出てきたりする事があります。
穀物素材の蕎麦殻・小豆(あずき)の枕
3、蕎麦殻枕
蕎麦殻を使ったまくらは、日本では古くから枕の中身に使われる、親しみ深い枕です。
蕎麦殻は、説明するまでもないかもしれませんが、蕎麦の実を取った後に残る殻(がら)です。
蕎麦殻の枕は、吸湿性や放熱性に優れているといわれています。使っている時には熱気や汗などの湿気を吸収してくれ、使っていない時に吸収した湿気を放出します。
頭をのせているときには蒸れにくく、比較的硬めで、安定した使い心地といえます。
値段も比較的リーズナブルで、とてもナチュラル感が質感やほのかな香りなどから感じれます。ちなみに、頭を動かすと音がしますが、その音は好みが分かれるかもしれません。
蕎麦枕の難点
自然素材ならではの良さがある反面、環境が良くないとカビが生えたり腐ったり、虫がわいたりしやすいという性質も持ち合わせます。
そして、蕎麦殻の枕はそのままでは水洗いができません。中のそば殻を天日干しするなどしたり、新しものに入れ替えるなどする必要があります。
4、小豆(あずき)枕
小豆の枕は、日本では古くから高貴な人たちに使われてきました。現在の日本でも、高級枕として扱われていますが、ほとんど生産はされていないので入手が困難な枕です。
豆による熱吸収性、吸湿性や放湿性、豆のサイズ感によるサラっとした感じと、優れた熱吸収性が首の後ろや頭の火照りを吸収してくれることで、涼しげな使い心地の枕です。
熱吸収性は、先ほど紹介したそば殻枕の約2倍の熱吸収効果があるといわれていて、寝苦しい真夏の夜にぴったりな枕といえます。
冬などには、中につめる小豆を温めて使う使い方もあるようです。
使用していると、中の小豆が割れたりします。そのクズが、使い心地を悪くしたり粉っぽくさせてしまうので、定期的に中の小豆をザルにあけて振るいにかけ、残ったものは洗って天日干しする必要があります。
小豆枕の難点
天然素材なので、虫が付く事から、半年ごとに中の小豆の入れ替えが必要でコストがかかります。滅菌処理されているものもありますが、小豆崩れもありますし、やはり天然のまま使うのであれば、定期的に入れ替えが必要です。
小豆枕や蕎麦殻枕は天然穀物素材で、湿気の吸収や放出や熱の吸収や放出に優れています。
天然素材だからこその良さがある半面、手を掛けないと不衛生になりやすいという側面もあります。
5、パイプ枕
パイプとはストローを細かく切ったようなもので、小豆や蕎麦殻などの形状に近付けつつ、天然素材ではないので、お手軽感があります。枕の素材としても、とてもオーソドックスなもので、比較的価格がお安いものが多いです。
クッション性は高く、通気性も悪くありません。
パイプは洗濯機で丸洗いができるので、お手入れも楽で衛生面においては優れています。
パイプ枕の難点
パイプの硬さや大きさで、頭をのせた時に感じる感触や音が違ってきますので、好みが分かれます。枕の中での流動性も比較的低く体に負担がかかりやすい事がありますので、自分に合った好みのものを探すと良いでしょう。
通気性はありますが、吸湿性はほぼありませんので、枕カバーで調整した方が良いでしょう。
6、ウレタン低反発枕
スペースシャトルの発射時にかかる宇宙飛行士への負担を吸収する為につくられた素材が元になっています。
その、優れた耐圧分散性能で、人それぞれ違う頭の形や重さ、寝返りのたびに変わる頭の向きや姿勢に、枕自体が合わせようとしてくれます。
洗濯はできますが、あまり洗剤が使えなかったり、脱水に手間がかかったり(絞れないので)、衣類乾燥機ではボロボロになりやすいので、何度もひっくり返しながらの天日干しをする事になります。
ウレタン低反発枕の難点
ウレタン低反発枕の1番のデメリットは、通気性の悪さです。ある程度は、枕カバーの材質でふせげますが、頭や首元がムレやすく、汗かきの人や高温多湿の夏などには適さない枕ともいえます。
気温が低くなると、硬くなり易く、使用効果が、変わってしまう事があります。
7、高反発・健康枕
ウレタン低反発枕の仲間ともいえますが、ウレタン低反発枕のムレやすさ・気温による硬さの変化などのデメリットを改善して、いろいろなタイプの枕が開発されています。機能性を高めつつ、寝心地も良いものとして作られています。
高反発・健康枕の難点
価格が高いものが多く、その枕の良さと価格のバランスが良いのか悪いのかの判断が、つきにくいです。
最近では、お試し期間や保証制度を設けているものも多くなりました。
→詳しくはこちら
枕の中身のまとめ
枕といってもいろい種類種類があって、使い心地やお手入れなど結構違いがあるものですね。
素材によって価格もバラバラですから、価格も含めて自分にあった枕をみつけて、良き睡眠のパートナーにして下さい。
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