今まで、自分が購入したものの中で、おすすめのものを3本紹介します。
ここでおすすめするビデオは、ルーディメンツ的な基礎練習やテクニック向上の為というより、リズムのノリやポケット、グルーブと呼ばれるようなものを感じ学べるタイプのビデオです。
自分の考えとして、テクニックより先に、リズムを楽しめるようになるのが重要だと思っています。シンプルなエイトビートがちゃんと気持ちよく叩けるとか、その演奏を気持ちよく感じられる感性を知り身に着けることです。
ポケットやグルーブと呼ばれるリズムの魔法を感じて色々な音楽をもっと楽しめるようになったら、何気なく流して聴いている音楽にもっと価値を感じれるようになると思うので、ぜひ見てみてください。
あ、上記では3本としていますが、スタントンムーアのは2本あるので、正確には4本です。
SOUL OF THE FUNKY DRUMMERS
先ずはこれ。
1960年代後半、ジェイムス・ブラウンと共に、あのファンクのリズムを生み出したドラマー、クライド(Clyde Stubblefield)とジャボ(John”Jab’o”Starks)が1999年にリリースしたビデオです。
ファンク・マスターである2人のグルーヴを感じることができます。正に、ファンクドラムの聖典。
JBの名曲(12曲)のドラミングを本人達が解説やライブパフォーマンスがあって、そのライブパフォーマンスが最高にかっこいい。ライブパフォーマンスのメンバーは、フレッド・ウェズリーとフレッド・トーマスというJB勢にジョン・スコフィールドとジョン・メデスキーというスペシャル・バンド(このメンバーがやばい)です。それが3曲。
それだけではなく、セッティングの解説みたいなものもって、見応えだらけの90分です。
スネアの落とし方とか、タイトなリズムとか、ポケットというのかもしれませんが、曲の中の一要素としては聞き逃してしまうような部分がよく分かります。
ぜひ、自分でも再現できるように叩いてみてください。
スネアを、パン!ではなくて、ガタン!みたいな感じで叩いているのは自分としては目から鱗でした。
■クライド
Cold Sweat
Funky Drummer
I Got The Feelin’
Mother Popcorn
Give It Up On Turn It A Loose
■ジャボ
Licking Stick
Sex Machine
Super Bad
Make It Funky
Doing It To Death
Steve Jordan the groove is here
スティーブ ジョーダンのドラム演奏を、少ない楽器構成のライブで観れるので、その間の取り方や強弱のつけ方やグルーブと呼ばれるようなリズムのノリを丁寧に感じることができます。
リズムの「ポケット」と言われているモノを感じやすいのではないかと思います。
シャッフル、ファンク、ジャズなどのドラムの叩き方やノリの出し方のヒントが満載です。
Bob Cranshaw(ボブ クランショー), Danny “Kootch” Kortchmar(ダニー“クーチ”コーチマー), Bernie “Dr. Woo” Worrell(バーニー “ドクター ウー” ウォレル)とのライブパフォーマンスが収録されています。
個人的には、Bernie “Dr. Woo” Worrellとのライブパフォーマンスがとても好きです。これ見るだけでも価値があるように思います。
他に、Jackson Browne(ジャクソン・ブラウン), Leroy Clouden(リロイ・クラウデン), Levon Helm(リヴォン・ヘルム), Keith Richards(キース・リチャーズ)、 Timothy White(ティモシー・ホワイト:ビルボードの編集長)なども解説などで出てきます。
スティーブ・ジョーダンは、グルーブやポケットについてや、他のミュージシャンとグルーブや音楽を生み出して遊ぶことを伝えたいのだと思います。
ということで、このDVDにはルーディメンツなどの基礎練習的な要素はほとんどありません。
自分は、彼の演奏を実際に叩いてみることで学びを得ています。
STANTON MOORE
「A Traditional Approach to New Orleans Drumming」
「A Modern Approach to New Orleans Drumming」
スタントン ムーアは、ニューオリンズのファンクバンドGarasticのドラマーです。
ニューオリンズファンクのリズムを感じたり演奏するヒントだらけのビデオだと思います。
ニューオリンズの色々なリズムパターンをドラマー目線で見せてくれます。
楽器の解説などもあるので、英語が分からないとその辺は何言ってるか分からないですが、
英語がわからなくても、感じて真似するだけで多くの気付きとか学びがあるはずです。
ちなみに、Stanton Mooreは、インスタグラムでもレッスン動画やレッスンについての投稿が多くあるので、参考になると思います。
ライブパフォーマンスも楽しめます。ライブパフォーマンスは、ドラムパターンが他の楽器とどう絡んでうねるのかを感じれます。
ドラムのリズムのノリを感じることが上手くなると、複数の楽器との演奏をより楽しめるようになることを体感できるのではないかと思います。
日本では、リズムの事を学場が殆どありません。義務教育の中で習うのは、クラシックが中心で、リズムの取り方は1(強)2(弱)3(中)4(弱)と習うこと多いと思います。
ところが、世界の音楽には色々なリズムの感じ方や演奏の仕方がそれぞれの音楽の基礎としてあります。
今回紹介した3本は、アメリカの音楽にある、黒人音楽やロックなどのリズムの基礎的な部分で、リズムで気分良くなる為のお手本を見せてくれます。テクニックの前に、シンプルなリズムに乗っかっれるようにならないともったいないから。
日本人の得意なハーモニーと歌詞や言葉に、ナイスフィーリングなリズムが加わればもっともっとかっこいい音楽が増えるじゃないかと思います。
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