楽器を始めようと思った時、いったい何をどうしたら良いものか・・・。
今はスクールが多いので、取り敢えずどこかのスクールに通ってみるのも1つてすが、よい先生とか自分に合う先生が近くにいるか出会えるかは分りません。幼少の頃からはじめるなら、最初から良い先生に出会えて教えて貰えるのがベストだとも思いますが、そうでなければ先ずは自由にやってみてからどうするか考えるくらいに軽く初めてみてるのも良いと思います。
結局は誰かに師事するのが良いと思ってはいますが、今回は私なりの経験から、はじめの頃に大切だと思っていることをお伝えします。「何を言っているんだ!とんでもない!」とお叱りいただくかもしれない事も多々ありそうです。それでも良ければぜひ読んでみて下さい。
楽しい!気持ちいい!と思いながら楽器を始めることが出来ると思います。
Contents
楽器を壊すつもりで弾いてみる
心の赴くままに思いっきり音を出してみましょう。
トランペットのように出したくても出なかったり、繊細な楽器もあるので一概には言えませんが、楽器をオモチャだと思うくらいがちょうど良いんじゃないかと思っています。
自分も楽器は大切なので大切に扱ってもらいたいと思うし、自分の恋人の様な存在かもしれません(僕はそうでした)。それでも、弾くときは体当たりする感覚で楽器にぶつかるくらい思いっきり扱います。
※壊れても自己責任でお願いします。というか、どうか壊さないで下さい。
例えば
ドラムなら、適当にぶっ叩いて、ドンチャンドンチャン叩きまくる。心のままに。そして、叩いてるうちに優しく叩きたくなったら優し〜く音を出す。そして、気が済んだら基礎練習を取り入れます。
ギターなら、弦が切れても構わない感じでジャンジヤカジャンジャカ適当に掻き鳴らす。飽きてきたら、優しくポローンと触ってみる。心のままに。そして、気が済んだら基礎練習を取り入れます。基礎練習に息が詰まってきたら、適当にギターをかき鳴らす!
トロンボーンやってた時は、スポーツカーが目の前を通り過ぎる音の真似してみたり、音程無視でブンブンブンブン吹き散らかしたり。小さい音、弱い音、大きい音、シャキッとした音などを心のままに出してみる。そして、気が済んだら基礎練習。
じきに違和感がハッキリしてくる
心のままに好き勝手に音を出していると、そのうちに心のままに音が出ていないと感じてきます。それは何だか気持ち悪いのです。そして、イライラもするし、落ち込むかもしれないです。
その『差』を埋めたい欲求が出てきたら成功!
その差を埋めるためにいろんな練習をする事に突き進みます。力抜いてみたり、運指の練習したりブレスの練習したりルーディメンツやったりします。
だから、最初の最初に、メチャクチャ弾くエクササイズはある意味ど真ん中にあるんじゃないかと思っています。コレをやりながら基礎練習をして下さい。
曲を弾きたい
「壊すつもりでメチャクチャでも心の赴くままに弾いてみる」とは言っても、多分それ自体をやりたくないと思う人も多いでしょう。きっとこう思っているはずです、「曲を弾きたい」。
その思いがモチベーションになるのは皆んな一緒だと思います。
いきなり曲を弾くのはハードル高いかな〜と思わなくもないですが、少しでも曲を弾きださないと大体の人はつまらなくなって弾かなくなっちゃうんですよね。だから、少しぐらいは弾き出しても良いと思います。ただ、楽器によってはそのタイミングは違うとも思うし、変な癖が付かないように最初の頃は基礎練習は大切だと思っています。
それでもまあね・・・、少しぐらいとは?
一曲通して弾くというよりは、イントロとかサビとか好きなメロディ部分だけを練習すると良いです。基礎練習だけだと自分の成長を感じにくく、脳に報酬系のホルモンやら達成感系のホルモンやらが放出されにくいようなので、それの予防です。
一曲通して覚えたいなら、基礎練習にプラスで少しずつやると良いでしょう。イントロ→Aメロのように順番に練習していってもよいし、イントロ→サビとかリフのように分かりやすい部分からでも良いと思います。
でも、自分の時の事をご紹介すると、どうしても弾きたい!と思った曲を一曲コピーしてから基礎練習をはじめました。基礎練習に飽きたら、好きなミュージシャンになりきった気分で弾いてた(いや・・・ほぼ弾く真似。笑)。そう、真似してください。そのうち自分の声(音)で弾きたくなるはずです。
それが、ある意味最初の方に書いた「心の赴くままに思いっきり弾いてみる」の1つ進んだ形になります。
なぜ心の赴くままに?
なぜ始めるにメチャクチャでも良いから弾く事を続けた方が良いと考えているのかといいますと、正にそれが音楽だと思うからです。
そのパッション(情熱)を音に乗せることができないと、どんなにテクニックが身に付いても弾いていてつまらないと思っています。そして、テクニックをひけらかして「凄いだろ?」という楽しみとか、テクニックを他の人と比較して自己満足するぐらいしか無くなってきてしまいがちじゃないでしょうか。「こんな知識も知ってるよ」みたいな表現になってしまうと寂しいように思います。
凄い難しい事を追求するのも、エンターテイメントとしてとか人間の限界を追求するようなアスリート感覚などとしてはありだと思うけど、音楽ならではの感動や気持ち良さ楽しさはそこにはあまり無いように思います。型にはまらないように、自分の声を音にしていく感覚を忘れないようにねしたいものです。
もっと自由に弾きたい・曲を作りたい
情熱や心から出てくる何かを音にだそうとすると、また一つ壁にぶつかる可能性があります。音階や和音がある楽器になってくると特にそうだと思います(打楽器系は、フィジカルな追求の方がバランスは強いように思います)。
そうなったら、音程や和音のことを学ぶ事は、より表現の助けになると思います。
この場合も、あまり理論的にならないようにしたいと思います。楽器のどこに何の音があって、そこからどれくらい音が離れるとどんなメロディや響きになるのか、どんな音の離れ方をした音が重なるとどういった和音の響きになるのかが理解できて、
それを手(体)と心(頭脳)とが直感レベルで繋がれば、きっと自由に自分の心の音が楽器から生まれてくることになるでしょう。
LIVEをしている自分を想像する
ステージの上で心からの音を強く楽しく演奏している自分を想像してわくわくするのも大切です。観客が盛り上がってくれている、感動してくれている、そんなイメージを心に描きながら楽器を触り続けます。
自分は、そのイメージが小さいなりにも実現していきました。一番最初は、中学生の時に学校祭で教室を会場にして開催した自作のLIVE。そして、LINK MOTION というバンドに参加しての初めてのLIVE。NYの今はなきCBGBでのLIVE。などなどのLIVEは楽器を始めた頃にいつもイメージしていた感覚が現実になった感覚の出来事でした。
これらは、イメージと行動がとても大きな力を与えてくれると確信できる自分の体験です。常にわくわくする自分の未来像をイメージしながら、行動を続けいきたいものです。
人と合奏をする
一人で楽器を弾いても十分楽しいのですが、人と合わせる事は更に何十倍も気持ち良い瞬間を生み出します。言語を使わずにコミュニケーションがとれます。時には快感で笑い出す事もあるくらいです(お酒とか必要ないです)。
逆に、それを知るからこそ、その人のだす音と自分の音が合う合わないも分るようになります。だからこそ、バンドとしては一緒にやれない、といったことが出てくるわけです。例え、友達で仲が良かったとしても、音が合わなければバンドとしては一緒には出来ない事もあります。まあ、合わなくてもその会話を楽しめば良いと思います。精神的な何かに触れることが出来るかもしれないのが合奏です。
バンドとは、そのメンバーだからこそ生まれてくる音楽を生み出す合奏。メンバーを固定しないで、作りたい音楽のためにキャストを揃える合奏。今までの人生や音楽をその時のひらめきやその瞬間に凝縮して刹那な音楽を生み出す合奏。色々ありますが、人と合わせる事で色々なものが生まれて来やすいものです。
話がそれましたが、人と合奏をしてみて、一つの音楽になるのを楽しんで見て下さい。
楽器初心者の練習心得・練習の方法・進め方まとめ
持論ではありますが、プロにはなっていない自分ですが、結構マトを得ていると思います。
僕の子どもが楽器をやりたいといえば、このように進めます。でも、あとは本人の気持ち次第です。どちらにしても、ここで書いた流れで身につけていけば、胸を張って楽器やってるって言えるようになると思います。
楽器を始めるのに良さそうな楽器をピックアップしてみた記事があるので読んでみて下さい。
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