「質の高い睡眠」という言葉をよく聞きます。
結構寝たはずなのに、スッキリしない。とか、寝た気がしない。どうも集中できない。そう感じるのは睡眠の質が良くないのかもしれません。せっかく眠っているのに、スッキリしないなんて、なんだかすごく損した気分です。
睡眠は、眠っている「時間」より「質」の方が重要だといわれています。そういうこともあり、質の高い睡眠が体に良いとか大切だ、というのはなんとなく理解出来る方は多いのではないでしょうか。
では、その「質の高い睡眠」というのは、いったいどういう睡眠のことなのでしょうか。
質の高い睡眠とは
質の高い睡眠を少し乱暴に簡単に表現してしまうと、深い眠りによる脳の回復がちゃんと行われた睡眠。ということになります。
睡眠とは、体を休めることに感じますが、それ以上に、脳を休めて脳の疲労回復が大きな睡眠の役割になります。睡眠不足の時に、「イライラする」「集中できない」「精神的に不安定」などと感じるのは、脳の疲れがとれていないためといわれています。
脳の回復が行われる睡眠とは
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があるのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
レム睡眠・・・浅い睡眠で、夢などを見るとされる睡眠
ノンレム睡眠・・・・深い睡眠
簡単には、このような違いです。
そして、このノンレム睡眠は一般的に睡眠中に4〜5回おとずれます。眠ってすぐ来る1回目が最も深くその後少しずつ浅くなっていき、その中の一番最初の最も深いノンレム睡眠の時が最も大切な時間だとされています。
この1回目のノンレム睡眠状態の約90分間こそが、質の高い睡眠につながります。
どんなに長く寝ても、眠りの浅い睡眠でウトウトしているだけでは、脳はほとんど休息できていないので、スッキリとはしないのです。
質の高い睡眠の役割
質の高い睡眠の役割や効果とはどういったものでしょうか。
1、その日の体や脳の疲れを回復する
2、ストレスの緩和回復
3、美肌効果
4、集中力・思考力UP
5、免疫力UP
その日の脳の情報の整理をしたり脳を休めます。成長ホルモンを分泌して、その日の活動による体組織の傷を修復したり、骨や肌など細胞のターンオーバーを進めたりします。
逆に言えば、熟睡できないと、ストレスが解消できず、ホルモンバランスが崩れたり、肌などのターンオーバーがスムーズに行われずに肌が荒れたりします。これもまた、毎日の積み重ねです。できるだけ良い睡眠を積み重ねたいものです。
身体が資本のアスリートやモデルたちが、食べ物だけでなく、睡眠の質にこだわるのは、睡眠のこのような身体への影響をよく体感して知っているからです。
質の高い睡眠のまとめ
実は、睡眠の時間が短くても質の高い睡眠をとることができる「DEC2」遺伝子を持ったショートスリーパーと呼ばれるタイプの人がいます(この遺伝子については、2009年に米カリフォルニア大学によって発見されたとされています)。日本人では、全体の約7%前後いるといわれています。
こればかりは、体質なのでどうしようもない部分もありますが、睡眠の質を上げることができれば、一般の人でも睡眠時間をある程度は短縮できるともいえます。
もちろん限界があって、やはり体には負担がかかるといわれているので無理は禁物ですが、起きている時間を有効に使うためにも、質の高い睡眠をとることによって、起きている時間をより活用できます。
それに、眠っている時間が勿体無いと感じているのであれば、より一層質の良い睡眠を取れるようにして、起きている時間も寝ている時間も充実した時間にしていきましょう。
時間はとても貴重なものです。質の高い睡眠は、質の高い時間の使い方に繋がりますので、毎日の睡眠も質の高い睡眠を積み重ねていきましょう。(このサイトの読者なら理解しているかと思いますが、あまり固執しすぎてイライラしたり、トラブルを起こしては本末転倒です。無理のないところで、ポイントを押さえてこだわってください。)
どうしたら、質の高い睡眠をとれるのでしょうか。こちらを参考にしてください。
→■睡眠の質を上げるための7つのポイント
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