カフェや喫茶店でコーヒーを注文するとき、メニューを見てもよくわからない。尋ねるのも今更だし調べるまででもないし、とりあえ、ブレンドでブラックなのか砂糖やミルクを入れるのかどうかだけで通している人が、意外と多いのではないでしょうか。
横文字だし、全部頼んでみたり飲んでみたりする事もあまりないだろうし、覚える必要もあんまりないし。
それに、ちょっとした違いで名前が違うし、ややくしくてよく分かりにくいので当然といえば当然です。
Contents
カフェ・ラテとカフェ・オレの違いから始める。コーヒーのメニュー17種類紹介
そこで、これだけ知っていれば、というものをご紹介します。
きっとこれで注文の時に困らないし、ホッとひと息のブレイクタイムにいろいろな味やフレーバーが楽しめるようになるかもしれないです。
ストレートコーヒー
1銘柄だけのコーヒー豆を使ったコーヒーです。マンデリンやグァテマラやコロンビアなどの名前でいろいろな国の豆があり、農園が単一でなく混ざっているものや、単一農園の豆だけのものだったりがあります。
ブレンドコーヒー
いろいろな種類のコーヒー豆を混ぜて作ります。
それぞれのコーヒー豆の特徴を混ぜ合わせ、コーヒーの味を作りあげるので、お酒でいうところのカクテルの様な感じでしょうか。そのブレンドに、お店や人によっての個性や技術が現れます。
ただ混ぜただ、というものもあるでしょうが、1種類のコーヒー豆では出せない味を楽しめます。
ブラックコーヒー
日本では、砂糖もミルクも入れないコーヒーのままのものを指すことが多いです。
海外では、ミルクが入っていないものをいうようです。
どちらでも特に問題はないでしょう。
スペシャルティコーヒー
1980年代頃にアメリカから始まり、世界中に広がっていったとされています。
定義は曖昧ですが、よく言われているのは、「生産履歴(トレーサビリティ)」と「世の中を持続可能な環境・社会・経済にしていこうという観点(サステナビリティ)」がしっかりしていること。
コーヒー豆(種子)から私達の口に運ばれるカップにくるまでの工程や品質管理が徹底されていること。
そしてその結果、そのコーヒー豆の生産地による特徴のある風味がちゃんと表されること。
コーヒーの生産者や美味しさとエコロジーを感じることができ、コーヒーです。
エスプレッソ
イタリア生まれ。
エスプレッソ豆をエスプレッソマシンの蒸気の圧力で、コーヒーの粉の中にお湯を瞬間的に通して抽出します。
味が濃い目なのでカフェインが強そうに思いますが、深い焙煎や抽出時間の短かさにより、ドリップコーヒーよりカフェインの量は少ないことが多いです。
アメリカンとアメリカーナ
アメリカン
浅い焙煎の豆で淹れたコーヒー。もしくは、ドリップコーヒーにお湯を入れて薄めたものです。
基本的には、浅い焙煎の豆で淹れたコーヒーの事とされていますが、日本ではお湯で薄めたものという認識が強くあるので、お店で注文した時にどちらがらでてくるかは分からなのが現状です。
味のイメージは苦味が少なく薄めのコーヒー。
浅煎り豆のコーヒーは、焙煎の特徴で苦味が少なくなります。ですが酸味が強めになります。
お湯で薄めたものは、コーヒー豆の味で苦味をコントロールしているのではなく、ただお湯でのばすことで苦味を薄くしているものです。
アメリカーナ
エスプレッソをお湯で薄めたものです。
味の濃さはドリップコーヒーと同じくらいになりますが、エスプレッソのコクと後味のスッキリ感があります。
アメリカンのお湯で薄めたものは、このアメリカーノと勘違いしているではないか?という事で、アメリカンはお湯で薄めたものではない!という考えの方がいるようです。
アメリカンやアメリカーノの起源は歴史を紐解くといろいろ諸説あるのですが、あなたの好みの味でコーヒーを楽しむことができれば良いですね。
コーヒーとミルク
カフェラテ
エスプレッソ✖️泡ミルク(スチームドミルク)
イタリア語が由来です。
カプチーノに似ていますが、ミルクはカプチーノより泡のふわふわ感が少ない感じです。
カプチーノとカフェオレとの間くらいのポジションでしょうか。苦味の強めのコーヒー牛乳。
カフェオレ
コーヒー✖️ミルク
フランス語が由来です。
簡単にいうと、コーヒー牛乳です。
ドリップなどで抽出したコーヒーにミルク(牛乳)を混ぜたものです。
一般的には、1:1の割合ですが、ミルクの割合いが多くなると甘みが強くなるように感じます。
カフェラテより、優しい感じでホッとする感じでしょうか。
カプチーノ
エスプレッソ✖️ふわ泡ミルク(フォームドミルク)
ストロングで苦味の強いエスプレッソと対極にあるようなクリーミーな泡にしたミルクが乗っかっています(カフェラテより泡の割合が高い)。
ハードボイルドにスウィート。でも、甘くは無いんだよね。といったところでしょうか。
イタリアでは、朝に飲んで昼以降は飲まないらしいです。
かわりに、マキアートは飲むようです。
マキアート
エスプレッソ✖️少しの泡ミルク(フォームドミルク)
マキアートとは、イタリア語で、「シミのついた」というような意味で、エスプレッソにスプーン一杯ほどのミルクを落としたものが、シミのように見えることが名前の由来だとされています。
エスプレッソのコクや苦味をミルクの量を調整しながらその日その日の気まぐれを楽しむ感じでしょうか。
コーヒーとホイップクリーム
ウィンナーコーヒー
ドリップコーヒー(粗目の糖)✖️ホイップクリーム(無糖)
ウィンナーとは、あの食べるウィンナーではなくて音楽の都ウィーンが由来です。
ウィンナーコーヒーは三つの層があります。基本的には混ぜずに飲みます。
まずは、ふわふわのクリーム(でも甘くない…)そしてほろ苦いコーヒーでグッときて、最後にザラメに残った糖とコーヒーで甘く締めくくる。
そんな展開のストーリーがあるコーヒーです。
コン・パンナ
エスプレッソ✖️ホイップクリーム
ウィンナーコーヒーのエスプレッソ版といった感じです。
基本的にデミタスカップで出てきます。ホイップクリームの存在感がありつつもエスプレッソが少量ながらも強い存在感という組み合わせ。飲み物というより、スウィーツとかデザートといったところでしょうか。
コーヒーとチョコレート
カフェモカ
エスプレッソ✖️チョコレートシロップ✖️スチームミルク(ミルク)
女性にとても人気のある、スウィートでマイルドなコーヒーです。
エスプレッソにチョコ・シロップ・ミルクを入れて混ぜます。エスプレッソにココアでもありです。その上に、ホイップクリーム乗ってたりもします。コーヒーにカカオ(チョコ)に砂糖というのが基本で、そこにミルクやクリームなどが来るといったところです。
も、スウィーツみたいなコーヒーですね。
アイス・カフェモカは、エスプレッソをアイスコーヒーに置き換えて作ります。
モカジャバ
ドリップコーヒー✖️チョコレートシロップ➕スチームミルク(ミルク)
カフェモカはエスプレッソでしたが、モカジャバはドリップコーヒーなどの普通のコーヒーがベースです。カフェモカより苦味が少ない感じです。
カフェモカにもいえますが、コーヒー✖️チョコレート系は、アレンジの仕方はいろいろあって、カルーアとチョコシロップにコーヒー注いで生クリームを乗せたり、その上刻みチョコやココアパウダーをふりかけるなど、お店によって個性が出やすいです。
ちなみに、モカとジャバという豆のブレンドコーヒーの事をモカジャバとメニューにしているお店もありますから、どちらのモカジャバなのか確認した方が良い場合もあります。
マロッキーノ
エスプレッソ✖️溶かしたチョコレート+ココアパウダー+フォームドミルク
カフェモカに近い風味で、チョコレート入りでチョコが底に溜まっているカプチーノという感じでしょうか。
チョコレートシロップではなくてチョコレートなので、チョコレートのキャラクターで味が変わるので、お店によって味わいが変わるので、お気に入りを探すのも楽しみになりますね。
カップの底のチョコレートを溶かしながら甘さを変化させて楽しむのもありですし、イタリア人のように一気飲みするのもあり?かもです。
シナモンコーヒー
コーヒー➕シナモンパウダー(シナモンスティック)
コーヒーにパウダーがかかっているパターンと、シナモンスティックが付いてくるパターンがあります。
パウダーの方は、パウダー自体は溶けないので、かき混ぜながら味を好みで調整しながら飲みます。
スティックの方は、スティックでかき混ぜながら好みで香り付けして、フレイバーを楽しみましょう。
シナモンは、なんだかかわいいイメージですがスパイスの王様といわれていて、体にも良い効果も持っています。シナモンは薬効が強いと言われていますが、摂りすぎもよくないですので注意しましょう。
→シナモンのことはこちらへ
いつもブラックでモノトーンな感じだけど、日によっては気まぐれにシナモンコーヒーで違う雰囲気を楽しんでみたらどうでしょうか。
ややこしいコーヒーたちのまとめ
なんとなく分かりましたか?
コーヒーは混ぜたりトッピングするものなどで大きくカテゴリー分けができますが、それぞれのメニューのレシピはお店によって結構違います。
基本的なレシピや味のイメージはお伝えしたので、ここからはぜひ探検してください。
ややこしく感じますが、いろいろ試しに飲んでみたり、自分好みのお気に入りコーヒーを見つけるなどしてみて下さい。
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