コーヒーは好きだけど、カフェインが気になっていたり、妊娠中という事でカフェインレスコーヒー(デカフェコーヒー・ノンカフェインコーヒーなどの呼び方がある)を飲んでいるなら、知っておいてもらいたい事があります。
ノンカフェインコーヒーは、カフェインが入っていないから体に優しいと思っているのであれば、間違っているかもしれません。カフェインの抜き方には種類があります。その方法によって安全性といった意味でも少し違いがあります。
Contents
カフェインレスコーヒーの安全性、カフェインレスコーヒーの選び方、2つのポイント
カフェインがどれくらい残っているのか、そしてカフェインの抜き方は安全なのか…。この2つのポイントをチェックしましょう。
そして、より自分が求めているカフェインレスコーヒーを選べるようになりましょう。
ノンカフェインコーヒーの危険性
どうやってコーヒー豆から、カフェインを抜いているのか。そこに、ノンカフェインコーヒーを選ぶポイントがあります。
カフェインの抜き方を、大きく分けて4つ紹介します。どういうやり方で、カフェインを抜いているのか1つづ挙げてみます。
1、薬品を使う(溶剤抽出法)
ジクロロメタンという薬品等を使う方法があります。
カフェインを溶かす薬品を使ってカフェインを分解させるのですが、その薬はコーヒー豆に接触するこで、安全性に不安がある方法です。体のことを思うのであれば、最も避けたいカフェインの抜き方と言えます。
メリット
処理が簡単でコストが抑えられ、味の劣化が少ない。
デメリット
ジクロロメタンは強い有機溶剤の1つで、人体や自然環境への毒性が懸念されています。その利用や廃棄が監視されている、あまりよろしくない薬品です。
2、水と薬品を使う
まず、水に成分を溶け出させます。その溶け出した水の中のカフェインを薬品で除去してから、更にその薬品を除去します。
そして、その除去後の成分を生豆に戻します。
メリット
コストが抑えやすく、薬品が直接コーヒー生豆に接触しないので安全性が高く、カフェイン以外の成分の損失が抑えられることがあります。
デメリット
カフェイン以外にも除去されてしまう成分が少なからずある事や、直接触れないですが薬品を使う事への不安があります。
3、水を使う(水抽出法)
スターバックスコーヒーのディカフェなどは、この水抽出法の1つ「スイスウォーター製法」が使われています。
水にコーヒー豆を浸けて、水溶性であるカフェインなどの成分を溶かし出します。その後、薬品でカフェインを除去するのではなく、活性炭などで濾過してカフェインを取り出します。
そして、そのカフェイン以外の成分が溶け出て飽和状態になっている水に、コーヒー豆を浸します。
メリット
上記の1、2と比べても、コストも抑える事ができ、薬品を使わないので安全性も高い方法です。
味わいなども劣化しにくい方の抽出法です。
デメリット
ナチュラルな事もありカフェインを100%除去はできない事が挙げれます。97%除去とされている事が多いです。
4、二酸化炭素を使う(超臨界抽出法)
ただの二酸化炭素ではなく、超臨界流体(液体と気体の両方を兼ね備えている状態)という状態にした二酸化炭素を使います。
この、超臨界流体になった二酸化炭素でカフェインを除去する事から、超臨界流体二酸化炭素抽出法とも呼ばれています。
メリット
その二酸化炭素の除去はナチュラルで、もし残留したとしても毒性が無いので安全性が高く安心。
味の劣化が少なく、カフェインの除去率100%とはいかないようですが、約99.7%と極めて100%に近いコーヒー豆もあります。
デメリット
コストが高いので、商品の値段も高くなりやすい。
カフェインの抜き方としては、最も優れた方法だとされているのが、この二酸化炭素を使う方法です。
カフェインの抜き方は、他にもあります。製造元のサイトなどに説明が載っていたり、問合せに応じてくれる事も多いので、カフェインレスコーヒーを選ぶ時には、その抽出法が安全性の高いものかどうかを確認しましょう。
日本のカフェインレスコーヒー
日本の規約では、カフェインを90%以上除去したものを、カフェインレスコーヒーと呼びます。
ヨーロッパではもっと厳しいのですが、日本の基準では、カフェインレスとかノンカフェインと名前が付いていても、カフェインは残っていると考えておいた方が良いでしょう。
逆に、日本ではジクロロメタンなどの化学薬品によるカフェインの抽出は規制されています。
国産品も輸入品も、カフェインの含有量とカフェイン抽出法の2つのポイントはチェックした方が良いと思います。
カフェインレスコーヒー安全性のまとめ
ノンカフェイン・カフェインレス・デカフェ・ディカフェなど、カフェインを抜いたコーヒーの呼び方はいろいろありますが、安全性の高いカフェインの抜き方だと言っても、カフェイン自体は100%の除去ではないようです。
日本のカフェインレスコーヒーにおいては、カフェインが10%までは残っている可能性もあります。
逆に、カフェインの残留が少なくても、カフェインを抜く方法によっては、せっかくカフェインレスのコーヒーを飲んでも、違う健康面での不安を抱えてしまう可能性があります。
カフェインコーヒーを選ぶときは、カフェインの含有量とカフェインを抜く方法の2つのポイントを確認してみて下さい。
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