枕は自分に合わないと、質の高い睡眠が得られないだけでなく、体の歪みにまで大きく影響するようです。枕の何がそうさせるのでしょうか。
どうやら、枕の合う合わないとは、枕の高さ、柔らかさや肌ざわりなどの質感が大きな要素のようです。
たかだか高さや質感だけがどうだというのでしょか。
しかしながら、私たちの生涯の約1/4は枕によって姿勢が作られ、その眠りに影響を与えていると考えると、やはり日々の積み重ねは大きいといえそうです。
日々の積み重ねは、Mellow Breathのテーマでもありますから、どのように影響するのかちゃんとチェックする必要がありそうです。
枕の高さ
枕の高さによって、首のすわりや首周りの負担はイメージしやすいかもしれませんね。高い場合、低い場合、そして自分にあった枕の高さの見つけ方をご紹介します。
枕が高い場合
枕が高いと、首の骨の形はストレートネックのような形に近づきます。
背骨の中を通る神経は、喉の方に圧迫されますし、気道も圧迫気味になってきます。
これだと、呼吸がしにくく息苦しかったり、イビキをかいたり、首の骨の曲線を崩したり、首や肩周りの筋肉や筋にバランスの悪い緊張を与えることになります。起きた時に、首周りに痛みがありそうです。
そして、良い姿勢を求めて動く事になり、なかなか良い姿勢になれずに動き周り、睡眠が浅くなって睡眠の質が下がる。これでは、あまり良いとはいえません。
枕が低い場合
枕が低いと、頭が心臓より低くなってしまっている場合には、顔のむくみの原因になります。それは、頭や顔への血流が循環しにくくなっている可能性もあります。
そして、首が安定しにくく、頭痛の原因になるともいわれています。
結局、枕は高すぎても低すぎても良くないということで、自分にあった枕の高さが大切なポイントになりなす。一般的には、枕が高すぎる場合が多いといわれています。それは、眠るまでの横になっている時には、枕が高い方が体が安定しやすくしっくり感じるから、といわれています。眠ってからの本当の寝心地の良さは自分ではなかなか認識できないということです。
眠っている時のことは、寝る前の起きている状態で確認して、自分の枕の高さを確認しておくと良さそうです。
自分の枕の高さの測り方
理想的な枕の高さは、「姿勢を正して直立している姿勢」といわれています。
1、壁を背にして立ちます。
2、壁に肩甲骨をつけてまっすぐ立ちます。
3、頭の角度は、鼻の頭とおでこを直線で結んで、壁との水平に対して、額が約5度下がっているくらいが良いといわれています。
4、1~4の状態で壁と後頭部との間を図ります。
これで、おおよその自分に合った枕の高さが分かります。
体格によりますが、標準的な体格の人で、約4~5センチといわれています。
枕の質感
枕の高さと合わせて、枕の質感も大切だといわれています。
肌ざわりだけでなく、沈み込みや硬さなどですね。そう考えるといろいろありそうですね。
枕カバー
枕カバーは、肌ざわりに直結します。綿のものやタオル地などいろいろあります。暑い夏や冬などの室温や湿度など、汗の吸収なども考慮して、好みで選びましょう。
枕カバーはこまめに洗いましょう。汗や髪の毛や頭皮による汚れが付きやすいですから、洗い安い素材が良いです。
カバーごと洗うのが手間であれば、枕にタオルや好みの生地を巻いて使い、そのタオルなどを洗うというのも良いですね。
枕の沈み込み
枕の沈み込みが深いと、なんだか包まれるようで心地良さそうですが、中身に隔たりができやすかったり、場所によって高さが変わりやすかったり、寝返りをするときに顔や首に負担がかかったりするものが多いので気を付けましょう。沈み込みすぎて、実際の枕の高さがなくなっていたりなんてことはないかもしれませんが、それでは枕の意味がありません。
枕の質にもよりますが、平均的には、あまり沈み込みが深くないものの方が良いといわれています。
硬さ
沈み込みすぎるものは良くありませんが、かといって硬い方が良いということではありません。枕カバーの肌ざわりも、この硬さに影響されます。
眠る時に硬いものが体に当たっていると、その刺激のせいで眠りが妨げられやすいと言われています。硬い床などで寝ていると、体まで硬くなってしまうともいわれています。
沈み込みすぎも良くないけれども、硬すぎてもいけない。その柔軟性に関しては、枕の中身の素材が大切だという事がわかります。
枕の重さやサイズ
枕の重さやサイズは関係ないように感じますが、「睡眠の心地良さを邪魔しない程度に軽い感じで、寝返りをした時に動いて行ってしまわないくらいの重みがあるもの」がよいといわれています。サイズもあまり小さいと、寝返りをした時に頭が落ちてしまうことになります。
あまりに頭をホールドしすぎるものは、寝返りがしにくくなってしまします。一晩あたりの寝返りの平均回数は、20回程度といわれています。寝返りは、必要です。必要以上に寝返りを抑えようとすると、血行を悪くしたり体の疲れを残したりします。
→寝相の悪さと寝返りの違いについて
枕の重さやサイズは、寝返りがしやすく、寝返りしてもズレにくい枕が良いでしょう。
寝返りした時に、目が覚めてしまったり、眠りが浅くなりすぎるのも眠りの質が下がりやすいので、せっかく眠っているのに、もったいないですね。あまりに枕が強すぎて、体の動きに合わせてくれないのも、体に負担がかかって変な体勢になって、寝違いになったり肩とか首にコリが残ったりするのも避けたいものです。
→質の高い睡眠とは
枕の高さ質感のまとめ
いかがでしたか?
直立姿勢自体が、自然体とはいえないですが、直立して動くための骨格を出来るだけ崩さないような枕の高さにする。そうすれば、必要以上の寝返りは減って、眠りの質も高くなりそうです。
この基本をキープしつつ、タオル地とかフワフワ感、逆にちょっとしっかりした硬さなど、好みの質感のものを使うと良さそうです。
いろいろな枕がありますから、お好みの枕が見つかると良いですね!
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