『トマトが赤くなれば医者は青くなる。』と言われるくらいトマトは栄養価が高い食べ物です。
でも、生では食べれなくて加熱すると食べれるなんて人もいます(私です)。では、加熱するとトマトの栄養素はどうなってしまうのでしょうか。実は、トマトは加熱すると良い事があるんです。
それでは、トマトの栄養をたっぷり体に摂り入れる方法を知って、美味しく元気に毎日を過ごしていきましょう。
トマトを加熱すると増えるもの3選
1、リコピン
トマトで有名な栄養素の1つといえば『リコピン』です。そのリコピンは体内への吸収が悪いのですが、加熱する事で吸収率が2〜3倍UPし、体への滞留(蓄積)も強くなります。より多く体に摂り入れることができます。
リコピンは、「強い抗酸化作用」を持ち「美肌効果」や「善玉コレステロールを増やす機能」があると言われていて、その抗酸化作用はビタミンCの200倍ビタミンEの100倍もあります。
加熱をすると、生でトマトを食べるよりもそのリコピンを2〜3倍も効率よく吸収し摂り入れる事ができるのですから、加熱による効果の大きさが分かります。
善玉コレステロール(HDL)を増やすには、3ヶ月程継続して摂取する事が大切なので、トマトを加熱して食べるの継続もしやすく吸収しやすもなるのでとても有効です。
2、βカロテン
βカロテンもリコピンの仲間で、加熱する事で吸収力がUPします。
3、グルタミン酸
トマトの旨味成分である「グルタミン酸」の量がUPします。
トマトは生でも美味しいですが、加熱しても更に美味しくなると言えます。さすがトマトソースの元ですね。
トマトとオリーブオイル
トマトにはオリーブオイルがとてもよく合います。イタリア料理をイメージさせますね。もちろん美味しい料理の組み合わせとしても合いますが、それ以上にリコピンの吸収に大切な役割を持ちます。
「リコピンは脂溶性」なので、油と一緒に食べる方がリコピンは吸収しやすいのです。さらに、オリーブオイルは数種類の食用油と比べ特に吸収率が高くなるという研究結果もあるようです。オリーブオイルは加熱に強く酸化しにくいというのも重ねて良いですね。
トマトを加熱料理してリコピンは相乗効果
トマトそのものにあるリコピンは食物繊維に守られていて、そのまま食べてもヒトの消化酵素では分解するのが難しいものです。よく噛んで咀嚼してもリコピンを守っている壁を壊しにくく、摂取できる量が少ないのが勿体無いところ。
そこで、オリーブオイルなどと加熱料理をする事で体に摂り入れやすくできます。
リコピンを守っている壁を壊す為にミキサーやブレンダーで細かく砕きます。そして、熱で酸化しにくく吸収率を高めてくれる上に味の相性も抜群のオリーブオイルと一緒に加熱します。
旨味成分も増えリコピンの吸収率も上がり、トマトソースでパスタやカレーやチリコンカンを作ったり、スープやカプレーゼなどを作ったりと様々な料理の元にできます。
美味しい料理の元になり、栄養素の吸収率を良くし体や心を強くしてくれて味も楽しませてもくれる、まさに料理のお手本みたいなものですね。
トマトと加熱とオリーブオイル、リコピンの相乗効果のまとめ
トマトは、サラダとして食べるイメージが強いですが、油を使って加熱して料理に使うととても美味しく栄養価の高い食べ物になります。
トマトとオリーブオイルと加熱という組み合わせで、リコピンパワーがものすごくUPするのはとてもワクワクしませんか?トマトベースのアラビアータなどのパスタやミートソース、トマトソースとスパイスで作り出すカレーやチリコンカン、オムライスに欠かせないトマトケチャップ。どれを取っても食欲をそそる上にとても美味しいので意識して食事のレパートリーに入れてみてはいかがでしょうか?
楽しく美味しく美しく健康にも貢献とは、何て素晴らしい。自然の恵みに感謝ですね。
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