自分や子供や社員や部活のモチベーションをどう上げるのか、という話題や議論がいろいろとあります。
どれが正解とか間違いという事ではないのですが、ハッ!とさせられた事がありました。先日フィリピンで参加したチャリティ運動会やRYOAKI誕生祭でスタッフたちから感じたことです。今日の気付きのスピンオフ、旅での気付きin the Philippines 。
フィリピンのストリートチルドレン達
フィリピンの、親に捨てられたり虐待されたりした子供達とのチャリティー運動会に参加しました。チャリティーというぐらいですから、自分もその子供達に寄付をしたり元気付けたいという思いで行きました。
ところが、逆に大きなプレゼントを貰った気分です。
だって、親に捨てられたストリートチルドレンであったり虐待されたといった過去があるにも関わらず、みんなとっても笑顔が活き活きしているし目がキラキラしているし、音楽がかかると🎵ノリノリで楽しそ〜に踊りだします。運動会を心から楽しんでいました。子供達の中から代表で踊りを見せてくれた子達も、踊らされている感じとか1ミリもなくてとっても自由な感じだし表現力が凄いあって楽しさがワイワイ伝わってくる。
日本では、スポーツを子供がやっているのを見てもそういう楽しさを爆発させながらプレイしている子供はとても少なくて、どこか「やらされている感」があったりする事が多いのは、「〜の為に」みたいに教えられるし教えてちゃうからか、それがモチベーションのようになってしまっている事が多いからなんだろうと感じました。
物質的には日本の子供達の方が恵まれているけど、笑顔の差を見るとどっちが恵まれているのかな?なんて感じてしまう部分の1つはこういった所なんだろうなぁ。
バスケットボールの試合
そのチャリティー運動会では大人達のバスケットチームの試合がありました。
そのプレイもまた「楽しむ」に満ちたエネルギーによってプレイされていました。
「勝つ為に」「チームメイトの為に」「自分の凄さを誇示する為に」といったモチベーションの割合が少ないと感じるプレイ!あー、日本でこういうプレイをしたら怒られたり文句言われるだろうなぁ・・・って思ってしまった。もちろん、「チームや仲間の為に!」という想いは素晴らしいと思っているし、それを否定しているわけではないですよ!
みんな運動神経良くて、プレイも上手。動きからは自由さや躍動感を感じるから観ていててとても楽しいしワクワクする。そう、アメリカのバスケNBAのような感じ。NBAほどのチーム力や個人の技術があると言う意味ではなくて、躍動感やワクワク感の事。
日本特有の必死感や組織や仲間に対する義務感から感じる感動も心を熱くするけど、そこの影には陰湿なものも見え隠れしてしまう(私の個人的な感覚です)。「思いっきり楽しむ」というエネルギーやモチベーションは楽しくて熱くてワクワクしてぶっ飛んだプレイを生み出すし、勝ち負けに対してもとても素直な感情になるのではないのかなと思う。そのバランスの存在や大切さを思い出させてくれた。
もちろんお金か絡めばそんな綺麗にはいかないだろうけど、それはどのモチベーションからでもお金が絡むと別の感情が生まれるのであれば、「思いっきり楽しむ」というエネルギーからはやっぱりそれほど陰湿なものは生まれないように感じる。
(勝たないと楽しくない、というのは「ここで言ってる楽しむ為」という動機とは別物だという事が分かっていただけると嬉しい。)
でもどっちも欲しい
「義務感や誰かや何かの為に」といった想いからのモチベーションが悪いわけではないし、その想いからの搾り出すような行動や言葉は涙が出そうな感動で心を震わせる。
「楽しみたい」といったパワーは、上記でも書いたようにワクワクして心が躍る。
どっちも心に最高の栄養を与えてくれる。私はどっちとも欲しい。上記にもあるように、バランスなのだと思った。
まとめ
私は典型的な日本人メンタリティを持っているので、どうしても義務感をモチベーションにしがちです。
でも、音楽活動をしていた時は義務感ではなく「楽しい」「気分が良い」「ワクワクする」といった感覚だった。くやしい事も沢山あったけど、義務感から努力した事に対する悔しさとは質感が違う。
義務感から努力した事での悔しさや挫折感から生まれるエネルギーは結構な悪感情が伴うけど、好きで努力した事からのものは向かう方向もあるし屈折しにくい。義務感からは、甘えや責任転嫁などの感情が生まれやすいからかな〜なんて思います。
もちろん義務に生きると腹を括っていれば潔く在れるんですけどね。
その違いを改めて気付かされました。このタイミングでのこの気付きは、私にとっては大きな気付きだったので大きなプレゼントになりました。
おまけ
ムカデ競争では、日本人チームは息合わせるのがとても上手でした。フィリピンのチームはほとんど前に進まない中、日本チームはサクサク進んであっという間にゴール!
日本人の良さも沢山気付かされました。
ね、やっぱりどっちも好きだなぁ。
そういえば、フィリピンから帰ってきて読んだ「BLUE GIAN SUPREAME の5巻」の中でも似た事を感じたなぁ。こっちは音楽。JAZZバンドのメンバー間での違いがその日の演奏や音そのものに出る。なんだこの合わない感じ!とか、バンドやってた人はよく分かるんじゃないかな。
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