使ってみたいココナッツオイル。
海外セレブ(ミランダ・カーさんが有名)や、日本でも有名芸能人達(ローラさんや道端ジェシカさん など)が食していることで話題になったココナッツオイル。他の食用オイルと比べても人気は圧倒的。
いったいどういう効果が凄いと言われているの?そして、どんなモノなの?
いろいろメディアで言われているけど実は良くわかっていないので、
調べてまとめます。
ココナッツとは
まず、なんとなく分かっているつもりのココナッツの事を知っておきたいと思います。
ココナッツは、熱帯地方に広く分布するココヤシの果実のことです。南国リゾートのイメージ写真によく出てくるヤシの木といったほうがイメージしやすいかもです。
実は、世界人口の約3分の1の人達が食や経済をココナッツに依存しているという世界的にはメジャーなものです。実の中の果汁をそのまま飲んだり白い実の部分を食材として使ったり、ココナッツミルクやココナッツオイルの原料になったり、幹は木材として使いますし果実の皮も繊維として使われます。
花からはココナッツシュガーがとれます。
ココヤシの果実、大活躍ですね。
ココナッツオイルの主な効能
どんな効果が凄いと言われているのでしょうか。
ココナッツオイルは、他の植物系オイルとちょっと違って中鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸の一種ラウリン酸、中鎖脂肪酸摂取などによるケトン体による効果が主らしいです。
何かちょっと特別な感じです。では、ココナッツの栄養素によって得られるといわれている効能をみてみましょう。
1、腸内環境を整える・免疫力アップ
ラウリン酸は母乳にも含まれている成分です。ラウリン酸はモノララウリンという抗菌物質に変化し免疫系を守ってくれます。
そして、腸内の善玉菌を助け腸内環境を整えます。それによっても免疫力が上がるといわれています。
→■「腸内環境を整えるために知りたい、「第2の脳」と呼ばれる腸の7つの働き!!」
ちなみに、ラウリン酸の抗菌作用や抗炎症作用というのは風邪・ヘルペス・黄色ブドウ球菌・アクネ菌などに効果があると言われています。
2、便秘の予防や解消
中鎖脂肪酸は、腸の細かいヒダの中に溜まっている老廃物などを掃除してくれるといわれています。それによって動きやすくなった腸は、腸内環境の改善や腸機能が活性化し、便秘の解消や便秘の予防になるというわけです。
腸の中が綺麗になることは便秘による肌荒れやイライラなども予防してくれますし、それ以外の腸の病気の予防にもつながります。基礎代謝の低下の防止にもなります。
3、ダイエット効果
中鎖脂肪酸は、直接肝臓で分解されるためエネルギー転換が早いことが特徴。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸の含有率が高いので、燃焼しやすい・脂肪として蓄積されにくいという良さがあります。
そして、ケトン体は体に蓄積されている体脂肪を燃焼してくれます。食べてもすぐ使われてしまうし、蓄積しにくいし体脂肪まで使ってくれちゃうということでダイエットや肥満予防に効果的といわれています。
基礎代謝が上がると冷え性の改善にもつながります。インスリンの分泌を改善し糖尿病の予防効果などにも期待されています。
4、 アルツハイマー病などの認知症の予防
中鎖脂肪酸摂取や脂肪燃焼時に生成されるケトン体が脳細胞に栄養を補い、それによってアルツハイマー病などの認知症の予防や改善に有効だと言われています。
5、美容・アンチエイジング
ケトン体には活性酸素を除去する作用があるとされています。
それに加えて、抗酸化作用のあるビタミンEも含有しているので(あまり多く含有しているわけではありません)お肌の老化を弱めたり活性酸素から細胞を守ってくれたりと、アンチエイジング効果が期待できると言われています。
6、甲状腺機能の低下の改善
甲状腺とは、のど仏のすぐ下にあって甲状腺ホルモンを分泌します。その甲状腺ホルモンは全身の代謝や脳の活性化などの働きをします。
甲状腺ホルモンは、分泌され過ぎるるとバセドウ病の原因になったり少なすぎると橋本病の原因になったりと、分泌量のバランスが大切なのです。
ココナッツオイルは甲状腺機能低下を改善すると言われています。
7、心臓血管の病気の予防
心筋梗塞や狭心症といった病気は、動脈硬化やコレステロールで血管が詰まることで起こります。
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、エネルギーへの変換が早く悪玉コレステロールに変換されにくいので血中コレステロール値を抑えることになります。そして、善玉コレステロールを増やしてくれます。
さらに、動脈硬化の原因にもなるといわれているトランス脂肪酸が含まれていないオイルだということから、心臓血管の病気の予防につながるとされています。
注意点
良いところいっぱいなのでいっぱい摂りたくなるところですが、いっぱい摂れば良いわけではありません。摂りすぎには注意です。
油としての1日あたりの摂取量の目安は大さじ2杯程度〜4杯程度とされています。ちなみに、ココナッツオイルのカロリーは100gあたり約920キロカロリーです。一般的には1日大さじ2杯が適量だといわれています。海外セレブのミランダ・カーさんは1日大さじ4杯のココナッツオイルを摂取しているとよく取り上げられています。
良い事もあればよくない事も同時にあるのが世の常ですが、ココナッツオイルは性ホルモンの代謝に異常をきたす事も報告されています。
ただ、この性ホルモンに影響を与えると言われている成分(5αリダクターゼを阻害する成分)は白米や大豆や肉や魚にも含まれていて、含有量の違い(ココナッツオイルには多い)ことによるもののようです。そういう意味でも、摂取量には気をつけたほうが良いでしょう。
稀にアレルギー反応がでる方もいます。発がん性のこともよく取り上げられていますが、これは製造法の問題のようで、フィリピンのココナッツ庁は「発がん性の心配はありえない」との見解のようです。そのような点を考慮すると、料理油に使う程度にして、子供や男性がスプーンでココナッツオイルを毎日飲むよいうような摂り方は控えたほうが良いかもしれませんね。
別の注意点として、パーム油は同じヤシ科の植物アブラヤシから採れるのですが、ココナッツオイルではありません。たまに、パーム油をココナッツオイルとして売っている商品もあるので、ちゃんと商品の原材料を確認しましょう。
<ケトン体でのダイエットは、体の飢餓状態で、ブドウ糖の代わりにケトン体を使うことで体脂肪を減らしやすいという仕組みなので、糖質制限も同時にしないと効果が出にくいとされています。
ココナッツオイルの良さまとめ
ココナッツは世界的に見るととてもメジャーなもので、ココナッツオイルは他の食用油とはタイプの異なるオイルです。
脂肪を燃やしやすく、代謝が良くなることでダイエットや冷え性の改善が期待できます。そして血中コレステロール値をも改善してくれて、心臓血管の病気の予防にも期待されています。
ラウリン酸という母乳にも含まれている成分が、免疫力アップを助けてくれます。
ケトン体は、アルツハイマー病などの認知症予防に効果的だとされていたり、活性酸素の除去によって生活習慣病の予防やアンチエイジングにまで効果が期待できます。
他にもいろいろと言われていますがとても良い効果をいっぱいもたらしてくれそうです。
もちろん摂りすぎは良くないですが、普段使っている植物油の代わりに使ったり生活の中でホットドリンクなどにスプーン1杯ほど入れて、ココナッツの風味を楽しむなどとするだけでも、体が喜んでくれるのではないでしょうか。
ココナッツオイルにも種類やいろいろなものがあります。ココナッツオイルの種類や選び方をまとめてあります。
→■「ココナッツオイルの種類や選び方、そして使い分け!」
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