オーガニックコーヒーとスペシャルティコーヒー、どちらもとても良いイメージがありますが、気を付けないと、ちょっとした落とし穴もあるようです。
コーヒー豆には、品質管理やカビ毒の問題があります。特にオーガニックコーヒー豆は、農薬についてだけに目がいってしまっていると、質の良いコーヒーを飲んでいるつもりでも、実は質の悪いコーヒー飲んでいるかもしれないようです。
オーガニックコーヒーは危険⁈スペシャルティコーヒーとサステナビリティ
より安全性を気にするなら、まずは美味しいコーヒー豆を探すのが近道のようです。それは一体、どういうことなんだろう。
オーガニックコーヒー豆の盲点
農園名が無く、オーガニックのみの表現
オーガニックという言葉だけに頼っているコーヒー豆は、生産者を隠し、クオリティやブランドを隠している事になりかねません。
オーガニックの認定のみで、機械や施設の管理がずさんだったり、豆の管理もずさんなものも存在しているのが現状です。
という事は、ただ「オーガニックコーヒー」というだけで安全とは限らない事が分かります。
コーヒー豆とカビ毒
アメリカの研究の1つには、市販されているコーヒー豆の50%程がカビ毒に侵されているという研究結果があります。オーガニックコーヒーは農薬については、条件をクリアしているのでしょうが、カビ毒などの他の安全性については別の話しです。
コーヒー豆に発生しやすいカビは、主に、アフラトキシンとオクラトキシンが知られています。どちらも、発ガン性があったり脳にも良く無いといわれているようです。コーヒーを飲んだ後の胃のムカつきなどは、このカビが原因だともいわれています。
オクラトキシンは日本では規制がなかったりと、一般的にもあまり意識されにくい分野なのかもしれません。
ここまで読むととても悪そうに感じますが、これらのカビ毒は他の農作物やビールなどにも入っていますし、母乳にも含まれているもので、自然界に生きている以上は一般的にお付き合いのあるカビです。取り過ぎにさえ気を付けていれば、体への影響は特に大きくは無いともいえます。
それでも、コーヒー豆の味や質という意味では、スペシャルティコーヒーはこれらの豆を間引いたりしますので、味や安全性を求めるのであれば、スペシャルティコーヒーを選択するのも一つです。
スペシャルティコーヒー豆の盲点
スペシャルティコーヒーと自称しているだけで、実はそのコーヒー豆の業者が嘘をついている可能性があります。トレーサビリティがしっかりしているのが大切なのが分かります。
トレーサビリティとは、生産段階から消費段階までの物流などの流れなどが追跡可能なことをいいます。
コーヒー豆は輸入品
日本において、コーヒー豆のほとんどは輸入品です。輸入の際に残留農薬値はチェックされ、基本的には、国の定めた基準のレベルの安全性は確保されやすいのは、1つのポイントです。
下手をすると、日本産の方がひどい場合もあるわけです。輸入物だから危険で、国産だから安全というのはとても短絡的な考えです。輸入品も国産もどちらもそれぞれにメリットデメリットはあります。どうしてもイメージが優先してしまいがちですが、気を付けましょう。
バランスの問題ですが、オーガニックにこだわるあまり、他の危険性を見逃してしまうより、トレーサビリティがしっかりしているスペシャルティコーヒーの方が安全性が高いともいえます。
一切の農薬も許せないのであれば、オーガニックということだけではなく、スペシャルティコーヒーでありトレーサビリティもしっかりしているコーヒー豆を選ぶのが良いでしょう。
安全性の高いコーヒー豆のポイントまとめ
オーガニックにしてもスペシャルティにしても、生産からの流れが見えているトレーサビリティがしっかりしている事がポイントです。
それによって、品質管理がしっかりしているかどうかをごまかしにくく、カビ毒を回避できたり、それ以外の安全性も確保しやくなります。特に、コーヒー豆を販売しているお店や焙煎士が、コーヒー豆農園まで行って視察したり買い付けに行ったりしていれば、とても信頼性は高くなるのではないでしょうか。
農園からカップまでのトレーサビリティとスペシャルティコーヒー。農園名や農園からの買い付けのルートや焙煎士などが明らかであればそれだけ安全性は高くなり、美味しいコーヒーにもそのまま繋がるという事ですね。
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