スパイス -Spices-

日々の生活にスパイスを⑧ バニラ

vanilla top

『バニラ』と聞けば、アイスクリームや生クリームの香りを想い浮かべる事が多いのではないでしょうか。

そのバニラは、スパイスの仲間でもあるという事は知っていたでしょうか。意外と知らない人も多いような気もします。

ここでは、そのバニラの事を少し掘り下げてみます。アイスクリームとかフレーバーとしてのバニラとは別の顔が見えるようになるかもしれませんね。

バニラの概要

vanilla b

名前の由来

Vanillaの名前は、「小さなさや」というスペイン語が由来といわれています。香料としては高価なもので、サフランと共に世界で貴重で高価なスパイスです。

バニラの産地

バニラはメキシコや中南米原産の植物で、現在ではインドネシアやマダガスカル島など、世界各国の熱帯地域で栽培されています。現在、世界の天然バニラ(原料になる豆)の生産の殆どはマダガスカル共和国やインドネシアで収穫されています。バニラには白くて冷たいイメージを持っていたので、熱帯地域のイメージがしっくりこなかったことを覚えています。

バニラスパイスの原料になるのは、バニラビーンズと呼ばれる、小さな種の詰まった長細いサヤです。キュアリングと呼ばれる、発酵・乾燥の工程を経てあのバニラの香りが生まれてくるようです。

香りの主成分であるバリニンの合成による人口バニラフレーバーが多く使われているようですが、本物のデリケートで上品な香りにはなかなか敵わないとの評価が多いようです。現在でも天然のバニラの需要は高く、マダガスカルなどの生産地にとっては貴重な産業となっています。

バニラの歴史

1520年に、スペイン軍がメキシコを征服した際、兵士たちは現地で、バニラやはちみつで風味を付けたカカオ飲料やタバコにバニラで香り付けた物を知ったそうです。そのカカオ飲料を飲んだ兵士たちが、そのおいしさに驚き、バニラとカカオの実を本国へ持ち帰ったことから、その後世界に広がっていく事になったという話があるようです。

ちなみに、花の寿命は1日と短いですが、花言葉は「永久不滅」だそうです。

高価なバニラ

非常に手間のかかる作物であるため高価格で販売されていて、最近では2017年と18年に連続して受けたサイクロン被害や気候変動などの影響もあり、大きな高騰しました。


バニラの効果・効能

食材としての効果としては、バニラの芳香は甘さ感を高めたり、苦味感を弱める作用があるとされています。

スパイスと呼ばれるものの多くと同じように、昔は民間薬として扱われていたようで、月経不順などの時に月経をスムーズに促すために使われていたそうです。古くから催淫作用があるといわれ、ヨーロッパでは媚薬としても使われていたともいわれています。

バニラの主成分による、期待できそうなポジティブな効果にはどのようなものがあるのかまとめました。

滋養強壮効果

バニラに含まれる芳香成分であるフェランドレンには、強壮効果があるとされています。

リラックス効果

バニラに含まれている芳香成分であるリナロールには、イライラや興奮といった神経系の過活動を抑制する鎮静効果が期待できるとされています。怒りやフラストレーションを鎮め、緊張やストレスを緩和してくれます。

よい香り(好みにもよりますが)は、その豊満な香りがもたらすリラックス効果でストレスや緊張をやわらげる働きがあります。香りは脳の本能を司る部分(大脳辺縁系)に直接働きかけるので、心のリラックス効果をもたらしやすいです。

感染症を予防する効果

バニラに含まれる芳香成分であるリナロールには、抗感染効果があるとされています。抗菌・抗真菌・高ウイルス作用があるといわれており、感染症を予防するなどの効果が期待されます。

腸内環境を整える効果

バニラに含まれる芳香成分であるリナロールには、腸の中のガスの排出を促す効果があるといわれ、整腸作用に期待ができそうです。

記憶力アップ

バニラの香りを充満させた部屋と、させていない部屋とで記憶の効率について調査したところ、バニラの香りの部屋のほうが記憶がよくなる効果があったとの実験結果の報告もあるようです。

効果の強さは分りませんが、上記のようなものがありました。


バニラの使われ方・用途

vanilla eat
食材の1つとして、香りづけに使われることが多く、精油としてや香水やキャンドルなどにも使われています。

色々な種類のデザート、焼き菓子の風味づけに使われアイスクリーム、プリン、チョコレートなどの甘い料理によく合いますし、紅茶やコーヒー、ココアなどの飲み物に入れて香りを楽しむのにも使われます。

長いさやで売られているのが一般的で、必要な長さに切って使います。さやは飲み物などに漬けたり煮たりして香りを移して使います。中にある黒い種は材料と混ぜ合わせて使うが基本的な使われ方です。種の入ったさやのまま使ったり、取り出した種を使ったり、さやだけを使ったりして風味の強さや用途に合わせた使い方をするようです。

バニラエッセンスはアルコール分が多く、熟すると香りが飛んでしまうので、ドリンク類やアイスクリームなどに使い、ケーキやクッキーなどの焼き菓子に使う場合は、油になじみ香りの安定しているバニラオイルが適しています。

コーラの味付けにも

コーラの基本となるスパイスは「カルダモン」「クローブ」「シナモン」「バニラ」の4つといわれていて、得にコーラらしい味の決め手となるのは、シナモンとバニラです。これらのスパイスをベースにしつつ、それ以外のスパイスや配合バランスで風味の違うコーラが作られています。

バニラフレーバーな香水

ヴァニラの香りが特徴的な香水を3つ挙げます。他にも色々あります。

1,Givenchy Pi(ジバンシー パイ)

2,Tom Ford Private Blend Tobacco Vanille (トムフォード プライベートブレンド タバコバニラ )

3,Vanilla Lust Eau de Parfum(ジルスチュアート ヴァニラ ラスト オードパルファン)


バニラビーンズ・バニラエッセンス・バニラオイル

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バニラビーンズ

バニラのさやを発酵・乾燥させた黒いスパイスです。
使いやすくペーストにしたものなどもあります。

バニラエッセンス

バニラ果を陰干しにして,アルコールでバニリンその他を抽出したものです。天然のバニラから抽出された香気成分をアルコールで薄めたものや、人工的に作られた香料を薄めたものなどがあり、天然のバニラをアルコールに漬けて抽出したものを「バニラエクストラクト(エクストレ ド バニーユ)」と呼んで区別することもあります。
高温によってアルコールが揮発してしまうので、焼き菓子に使用すると香りが残りにくいこともありますので、焼き菓子には下記のようにバニラオイルを使います。

バニラオイル

バニラオイルとは、バニラの香気成分をオイルで抽出したものです。こちらもエッセンス同様に、天然の香気成分と人工的な香料を用いたものがあります。

油性なので、バター(油脂)の多い生地になじみやすく、揮発しにくく耐熱性が高いので焼き菓子などに適しています。

バニラのアロマオイル

刺激が強いため、マッサージなどにはあまり使われず、芳香浴がメインの精油です。強壮作用、鎮静・抗うつ作用があり、やさしく月経を促進する働きもあると言われています。

アロマオイルの注意点
皮膚への刺激がある為、トリートメント(マッサージ)やアロマバスなど、肌への使用は避ける方が良いようです。妊娠中や授乳中の方は使用を避けるようにともいわれています。


バニラのダークサイド

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高価になったバニラは『GreenGold(緑の金)』とも呼ばれることもあり、盗難や殺人事件など争いの火種にもなっているようです。

バニラは生産に多大な手間がかかるからと言われていて、新芽が花をつけるまでに3─4年かり、受粉できるのは年間数日だけしかないし、夜明け前4時間ほどの間に手で行わなければならないという手間のかかりようです。それなのに、穫れる量が少ないという事と需要があるという事。値が上がる要素いっぱいです。

なんと、1Kgあたり約6万円にまで高騰して、銀よりも高い状態にまでなりました。

Vanillaの隠語

バニラは隠語としても使われることがあって、『普通の・ノーマルの』とか『女性器』とか『白人(差別用語)』などの使われ方があるようです。英語をあまり得意としていない自分にはあまり馴染がないですが、それもまたイメージからは違った意外な感じもしなくはないです。余談ですが、Blankey Jet Cityの曲に『ヴァニラ』って曲あったな~、なるほど~とか思ったりもしました。

バニラのまとめ

バニラの香りはスパイスのフレーバーだったとか、そのバニラビーンズは黒いとか、その甘い香りとは裏腹に争いにまで発展する高価なものだったりと、意外な感じもありますが、そんな甘い香りの物語は官能的でもあってより一層バニラの香りを深く楽しめそうです。

でも、生産者達が争いに巻き込まれるようなことが無いように、もっとピースフルでチャーミングに経済が回ることを望んでいます。


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Kazuya

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こんにちは。ブログやプロフィールで自分なりの考えを綴っているので、そんな人間が書いてるのを踏まえて読んでやって下さい。
ちなみに、プロフィール写真の我が子は現在高校生になっています。

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