ビジネス

♦︎お金の成り立ち④金本位制度の崩壊〜変動相場・信用創造へ【相場】

no image

金本位制度の崩壊

金本位制度はなぜ崩壊してしまったのでしょうか。

はじめは金(GOLD)という現物が基準としてあったお金の概念も、その金貨は動くことなく受領書だけでのやり取りになりました。そして、動かない金貨を担保に紙幣を発行して貸し出していたということを『お金の成り立ち③』で書きました。それは発行する紙幣額の40%を金(GOLD)で保有する義務があっただけです。危ないな(まずいな)・・・という点があっても、何事も上手く物事が進んでいる時には気にならない、又は不安に思っていてもなかなか正せないものです。

もちろんそれだけではなく、国間の金の流入流出などいろいろな意味で金(GOLD)という足枷があることによる歪みがありました。たくさんの金を保有しないといけない。それに、貿易赤字になると金が海外に流出してしまう。兌換紙幣を大量に発行するには、それに見合った金を手に入れなければならない。国の経済における通貨の価値と金と通貨の価値もおかしくなる。そういった問題です。

根本的な話、40%の金(GOLD)しか保有していないのですから、紙幣を持っている人全員が金貨を引き出しに来たらまずいわけです。

そして1929年、何が起きたか・・・。

ニューヨークのウォール街で株式が大暴落しました、それをきっかけに世界大恐慌が起こりました。

不況で経営がおかしくなった企業は銀行から預金を引き出そうとしました。はじめのうちは、引き出しの要求に従って出金していました。ところが不況の連鎖でどんどん苦しくなっていく企業が増えるにつれ、銀行は預金の引き出しを渋るようになってきたのです。

その結果、預金していることに対しての信用が預金者は紙切れでは不安になり「金で返してくれ」と要求するようになりました。信用と言うより、元々物を交換するための対価の基準にしていた金(価値のある物)に対する価値がお金の価値だったということでしょう。今でもその感覚は多くの人が持っているのではないでしょうか。

「金で返してくれ!」と言われても、知っての通りそれだけの金貨は銀行にありませんでした。それでますます銀行の信用はなくなり、倒産に追い込まれる銀行が多くありました。

このように連鎖が連鎖を呼び倒産の嵐で、街には失業者が街に溢れかえったのです。こうして大恐慌が大きな原因となり、各主要国で金本位制が崩壊し1937年のフランスを最後に全ての国が金本位制を離脱することになりました。

そして多くの国は、金の保有量とは関係なく通貨を発行する管理通貨制度に移行していきました。ちなみに、管理通貨制度には中央銀行が発行する紙幣の量に制限はありません。


米ドル金為替本位制度

no image

第二次世界大戦後に米ドル金為替本位制を中心としたIMF体制が創立されました。

第二次世界大戦での膨大な量の物資の消耗戦によりほとんどの国は物資を調達しなければならなかったのですが、アメリカはその資源の保有国でした。戦後には、全世界の約70%程の金がアメリカに集まっていたと言われています。

そうやってアメリカは金をたくさん持っていたので、「米ドルだけは金と交換できる、そして他国通貨は米ドルと交換できる」という事になり、これが金と固定額で結び付けられた米ドルとの固定為替相場制です。

これは、間接的に金と結び付けられている形の金本位制ということになります。

余談ですが、戦争とお金の関係が少し垣間見えますね。

しかし、1971年のニクソンショックの影響で金と米ドルとの兌換(だかん)が止まりました。その後、金1オンスあたりの米ドルの価値を切り下げながら維持をしようとしましたが、各国の通貨が変動為替相場に変わっていく流れの中で1978年先進国の通貨における金本位制制度は完全に終わりを迎えました。そして変動相場制へと移行していきます。

まとめ

金本位制は実際の金の価値より多い良の紙幣を発行出来たことが特徴の一つです。それが、発展を産む事もありますし破綻を産む事もにもなったということでしょう。

もともとは、金や銀などとの対価交換だったのでその矛盾は分かりやすいと思います。そしてそれによるレバレッジも分かりやすいと思います。

良く言えば、紙幣の発行量を保有している金の量で規制して通貨の人為的操作をある程度抑制していたとも言えます。

そして、その金本位制が終わりを迎ました。それは、『紙幣の価値を金や銀などの物理的に存在する価値の在るもので担保する時代が終わった』という事です。

「信用創造」等が通貨を担保する時代に入って行く事になります。


〈注意〉
お金の歴史は各地域でそれぞれに違いがあります。ここでは簡単に流れをまとめた内容になっておりますので、正確な事を知りたい場合は専門書などでご確認ください。


〈関連記事〉
◆お金の成り立ち①  物々交換と物品貨幣
◆お金の成り立ち②  お金で支配する人される人たちの始まり



《こちらも合わせてお読みください》
Mellow Breath(メローブレス)の使い方
編集部NOTE : メローブレス 3つの裏テーマ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

アバター

Kazuya

投稿者の記事一覧

こんにちは。ブログやプロフィールで自分なりの考えを綴っているので、そんな人間が書いてるのを踏まえて読んでやって下さい。
ちなみに、プロフィール写真の我が子は現在高校生になっています。

スポンサードリンク

関連記事

  1. no image 『メンタル80%』=『技術力が弱くて良い』、ではない【マインド】…
  2. no image サジージュースの感想、飲んでみて約1ヶ月目。
  3. no image 質の高い睡眠とは?その効果は、寝ている時間を無駄にしないため!そ…
  4. no image 言葉の量の損益分岐点と非言語コミュニケーション【マインド】
  5. no image その涙に救われる…ストレスに強くなるための2つの人の…
  6. no image 首や頭にかかる重力に挑戦する枕で、快適睡眠を。
  7. no image 『断捨離』が苦手な人は『シャッフル』してみる【マインド】
  8. no image Mellow Breath-メローブレス-の活用法

Mellow Breathの活用法

  1. no image

おすすめ記事

  1. joint-and-several-liability
  2. like image
  3. eden bareket trio hight
  4. no image
  5. no type
  6. no image
  7. JAZZ Vol,3
  8. jazz

スポンサードリンク・広告

アーカイブ

PAGE TOP